合宿免許の保証

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保証内容とは各教習所のプランでカバーしている技能教習の時限や検定回数の上限のことをいいます。基本的に、合宿免許の料金には教習料金、宿泊料金、1日3食の食費、交通費が含まれています。
もし、技能検定乗り越した場合や修了検定・卒業検定で不合格になってしまったなどの理由で保証を超えてしまって教習した場合には、その都度追加料金がかかります。
このような場合には、合宿期間が伸びて延泊になりますので、宿泊費用も別途かかるわけです。

多くの教習所では保証内容の異なる2つのプランを用意している

1つは、一般的に「チャレンジコース」と呼ばれているもので、技能教習で乗り越しがあった場合などに追加料金が発生するプランです。
一方、一般的に「安心コース」と呼ばれているものは技能教習での乗り越しがあったとしても追加料金が発生せず卒業まで保証するプランです。
どちらの保証内容を選ぶかによって合宿料金に違いが出ます。一般的には、「卒業まで追加料金なし」のプランが割高になります。
それでは、どのような場合に追加料金が発生してしまうのでしょうか。
技能教習・技能検定、仮免学科試験、宿泊プランに分けて見ていくことにしましょう。

追加料金がかかってしまうケース

技能教習・技能検定

普通車の場合、卒業までに履修しないといけない技能教習の時限数は、普通車(MT)で最低34時限、普通車(AT)で最低31時限です。
技能教習では、坂道発進、S字カーブやクランク、バック、縦列駐車など定められた技能教習科目を順番にこなす必要があります。
しかし、技能教習の際、運転技術が教習内容に達せず次のステップに進めなかった場合は、同じ技能教習を再度受けることになります。つまり、乗り越しをしてしまうということです。
たとえば、普通車(MT)の免許を取得する際に、卒業までかかった技能の時限数が40時限だった場合
卒業までかかった技能の時限数40時限-、普通車(MT)最低34時限=6時限
多くかかってしまった6時限分の追加料金が発生します。
また、技能検定に落ちてしまった場合も同様に追加料金が発生します。
検定には2段階に進むための修了検定(仮免許取得するための技能試験)と技能の最終チェックを行う卒業検定があります。
各検定とも卒業するまでに1回ずつ合格する必要があります。
検定不合格の場合、その日に再度受験できず、教習所の定められた検定日に挑戦する必要があります。従って再受験するまでの宿泊代も追加でかかります。

仮免学科試験

仮免学科試験とは第2段階の路上教習に出るために学科教習で学んだ法令や交通知識がついているかの試験です。この場合も不合格になってしまった場合には、その都度試験料がかかります。

宿泊

ホテルに延泊した場合には、追加料金がかかります。
普通車(AT)は最短で14泊、普通車(MT)は最短で16泊、卒業可能です。
ホテルなどでの宿泊に追加料金が発生するかどうかは、この最短での泊数が基準になります。たとえば、普通車(MT)での合宿免許で、卒業までに20泊した場合には、4泊分が追加料金としてかかります。
延泊が必要になる場合は乗り越しや検定不合格の場合です。その場合、乗り越しや検定不合格に連動して延泊になるという事です。
通常教習所では検定日の曜日があらかじめ決められていることが多く、検定不合格で延泊になった場合には、最短でも次の検定日までの延泊となるので注意が必要です。
さらに、この延泊の際にシングルルームやツインルームなどグレードの高い宿泊所を利用した場合には追加料金も高くなります。

チャレンジコース、安心コースのメリット・デメリット

先ほど申し上げた通り、多くの教習所では主に2つの保証コースがあります。どちらもメリット・デメリットがありますので順にみていくことにしましょう。

チャレンジコース

乗り越しがあった場合に追加料金が発生する基本的な保証です。
合宿料金は格安に設定されています。ただし、保証内容は技能/規定の時限数分、検定/各1回、宿泊/最短分と基本の保証しかなく乗り越しや検定で不合格の場合はその都度追加料金が発生します。
メリット:ストレートで卒業できればかなり安く取れる。
デメリット:保証が規定分しかなく、乗り越しや検定不合格するたびに追加料金がかかる。最終的には安心コースと比較し追加料金を含めた合計の金額が高くなってしまうこともある。

安心コース

乗り越しがあっても追加料金が発生せず卒業まで保証はありますが料金は少し高めに設定されています。乗り越しや検定不合格による追加料金を心配せずに教習を受けられます。また、仮免学科試験は1回までの保証となっている場合がほとんどです。
メリット:卒業まで保証されているため、どんなに失敗しても、技能、検定、宿泊費用の追加料金がかからない。
デメリット:チャレンジコースよりは割高で、ストレートで卒業できればチャレンジコースの方がお得である。
この2つのコースを比較すると価格で選ぶならチャレンジコース、保証内容で選ぶなら安心コースということになります。初めての免許を取得されるという方や運転に自信ないという方には、追加料金がかからない卒業までの保証がある安心コースがおすすめです。

安心コース、チャレンジコースの料金比較

免許持ってない人が普通免許AT車の取得する場合、相部屋プランでのチャレンジコースと安心コースを比較としてみましょう。
まず、2つのコースの保証内容を下の図に記載しましたので、ご覧ください。

さくら那須モータースクール(R1/10/1〜11/30)の場合

教習コース チャレンジコース 安心コース
宿泊 基本日数 ※卒業まで
技能 基本時限数 卒業まで
検定 修検、卒検各1回のみ 卒業まで

※仮免学科は1回の保証になります。
※35歳以上の方は、宿泊:基本日数+4泊まで、技能:基本時限数+8時限までになります。

チャレンジコースの料金は200,000円(税込み220,000円)です。
一方、安心コースの料金は、210,000円(税込み231,000円)です。
その差額は、11,000円(税込)です。
各コースともとも別途費用2,850円がかかります。(当日持参)

次に、チャレンジコースを選択した際の基本日数・基本時限の超えてしまった場合の追加料金の表が下の図になります。

相部屋 1泊4,000円(税込:4,400円)
シングルルーム 1泊5,500円(税込:6,050円)
ツインルーム 1泊4,750円(税込:5,225円)/※1名様
技能教習 1時限4,000円(税込:4,400円)
技能検定 1回5,741円(税込:6,316円)
仮免学科試験 1回1,700円

コースの差額が11,000円ですので、技能教習は2回の乗り越しであればチャレンジコースの方がお得と言えます。
しかし、技能教習だけ3回乗り越しがあって、検定は1回で合格したという方はほとんどいません。
技能教習での乗り越しがないにもかかわらず、卒業検定に落ちてしまったという場合は、次の検定日まで延泊となりますので、ホテルの延泊分+技能検定料が追加費用としてかかってしまいます。
リスクがあるのはチャレンジコースで、総合的に見ると安心コースの方がお得と言えます。
チャレンジコースは本当に運転に自身があって最短で卒業できると確信している方が選んだ方がいいでしょう。

年齢によって保証の内容が異なる

安心コースでも教習所によりますが、年齢制限が設定されている場合があります。それは年齢が高くなるにつれ保証内容に制限がかかってきます。
例えば普通車の場合、卒業まで保証と記載されていても50歳以上の方は技能教習や検定は卒業まで、宿泊は基本泊数+5泊までと制限がかけられています。
当グループ校の那須自動車学校の場合は、35歳以上の方は、宿泊:基本日数+5泊までになります。
年配の方は運動能力や認知能力の低下で延長する方が多く、教習所としても卒業できるまで何度も教習を行うとなると、他のお客様にスムーズに教習を行えない場合もあるので一定の制限を設けるようにしているのです。
合宿免許で運転免許を取得する際には、技能について、検定について、宿泊について、それぞれどの程度まで保証されているのか確認しましょう。
卒業まで保証のコースでも年齢制限があって申し込めない場合や、保証内容に制限がある場合があります。
年齢によっては安心コースを選んだといっても全く追加料金がかからないとは限りません。
最終的には安さを取るか、保証を取るか、ご自身の合宿料金の予算と、運転技術の自信度を考えて選んでみるといいかもしれませんね。