大型免許の一発試験について

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大型免許

大型免許のコラム
大型免許一発試験の費用・流れ・合格のコツ

できれば教習所に通わずに一発試験で費用を抑えて免許取得したいですよね。しかしそれは「一発で合格できればの話」で 実際に試験場で一発で合格できる人はなかなかいません。 また教習所とは違い、申請手続きなども個人で行うため以外と手間がかかります。 ここでは教習所と一発試験費用の比較や試験手続きの流れ、また一発合格する上で大切な技能のポイント等をまとめてみました。

自動車教習所と運転免許試験場の料金比較

合宿免許の教習費用

所持免許 料金 別途費用 最短日数
準中型MT免許(5t限定) 300,850円(税込) 2,850円 13日
中型MT免許(8t限定) 217,800円(税込) 2,850円 11日
  • 教習所:栃木県那須自動車学校の場合(チャレンジコースの料金)
  • 令和5年4月現在

運転免許試験場で一発試験の場合

本免許試験 8,650円(税込)
(試験手数料4,100円、免許証交付手数料2,050円、試験車使用料2,500円)
取得時講習 22,000円(税込)
(取得時講習とは危険予測、安全運転の知識、応急救護等の講習になります)
合計 30,650円(税込)
  • 上記料金は1回の料金で、試験不合格の場合はその都度、試験手数料、試験車使用料がかかります。
  • 上記料金は変更になっている場合がございます。

比較すると一発試験の方が断然安く仕上がりますが、あくまでも1回で合格した場合です。
試験を何回で合格するかは、個人の技能レベルにより異なるので断定できませんが、数回チャレンジする事は覚悟しておいた方がいいでしょう。仮に5回試験を受けたとしても教習所で習うよりは安いと思います。

運転免許試験場の一発試験の流れと内容

免許取得までの流れ

1.適性試験→2.場内試験(仮免許取得)→3.路上練習→4.本試験(路上)→5.取得時講習→6.免許証交付になります。

試験内容

適性試験 受験資格は21歳以上の方です。
視力、色彩識別能力、聴力の他に深視力(物体の立体感、奥行き感、遠近感を見分ける能力を図るテストで、中型免許や牽引免許、二種免許を取得時に実施されます)があります。
詳しくは取得条件のページを確認ください。
場内試験 試験内容は車の発進やミラーの調整、左右後方の安全確認、指定速度の走行、ギア調整、踏切の通過、交差点の通行などの基本運転操作の他にクランク、S字、坂道発進、前向き駐車の隘路(あいろ)、路端停車及び発進があり、乗車から降車までが試験になります。(隘路と路端停止及び発進は平成19年の道路交通法改正により追加された試験項目)
また大型試験車は道交法改正に伴い全長8m→全長12mに変更になりました。その分より高い運転技能が求められ、特に隘路は特に難しい課題とされています。
試験に合格すると「仮免許証」が発行され、路上で大型車の練習が可能になります。
路上練習 大型免許の路上練習は「大型車で過去3ヶ月以内に5日間以上」「有資格者同乗」の義務があります。
ここで言う有資格者とは練習する車両を運転することができる一種、二種免許取得期間が免許停止期間を除き通算3年以上の者になります。
この練習用の大型車や同乗者の手配は個人で行う必要がありますが、大型車のサイズは全長12m以上で物流や運送業界にコネクションがないと、なかなか該当車両の手配は難しいでしょう。同乗者においても5日以上の練習が必要になりますので、平日に都合がつく人を探す必要があります。せっかく場内試験をクリアしたのに路上練習できる環境がなく、こころざし途中で一発試験を断念してしまわないように試験場で申し込みする前に大型車の手配準備をしておく事が大切です。もしかしたら届出教習所で練習可能な場合がありますので、ご自身で調べてみて下さい。
また練習の大型車には仮免許証のプレートを見やすい位置に付ける必要があり、仮免許証は練習する際は必ず提携する必要があります。
本試験(路上) 免許取得のための最後の技能試験です。指定自動車教習所における卒業検定と考えるといいでしょう。
本試験には「場内試験」と「路上試験」があります。場内試験は方向転換(車庫入れ)か縦列駐車のいずれかが実施されますが、減点が多いと路上試験に出られない場合があります。路上試験のポイントは公道を走行しますので、歩行者の保護、後方確認、交差点の通過方法、左折時の安全確認などは非常に重要な要素になります。また路上コースは場所によって交通状況が違い難易度が異なると思いますので、以前受講された方の路上コースを調べるといいと思います。
合格の点数は100点満点で70点以上です。試験開始時は持ち点100点ですが、ミスをすると減点が累積されていきますので細かいミスが命取りになります。減点は5点、10点、20点と内容により減点の度合いが異なりますが、信号無視や一時停止などは一発で試験中止となります。発進時の後方確認、踏切での列車音の確認などの安全確認を数回忘れるだけで30点減点になり不合格となりますので、非常に厳しい試験と言えます。
取得時講習 運転免許試験場で本試験合格後に申し込みできます。取得時講習の「大型車講習4時間」と「応急救護講習3時間」を受講しないと運転免許証の発行はできません。申し込みは大型免許と取り扱っている「指定自動車教習所に連絡して予約」します。
指定自動車教習所の講習実施日の確認をしてください。毎日実施していない場合や夏休みや春休み等の繁忙期においては未定の場合がありますので、時間のロスがないように事前にチェックしましょう。

講習内容

貨物自動車の運転に係る危険予測、その他の貨物自動車の安全運転に必要な技能と知識,、悪条件下の運転に必要な技能、気道確保、人工呼吸、心臓マッサージの必要な知識など。

必要な書類など

合格通知書、印鑑、講習手数料、運転免許証

  • 取得時講習が免除の方もいらっしゃいますので、運転免許試験場でご確認下さい。
運転免許証の取得 取得時講習を修了した方は運転免許試験場に申請すると免許証が交付されます。

一発試験の受験日や提出書類について

受験日及び受付日

月曜から金曜までの平日のみ
適性試験と技能試験の時間は各運転免許試験場でご確認下さい。
基本的に「受験日指定の予約制」となっていますので、早めに確認した方がいいと思います。

必要な書類など

  • 運転免許証
  • 仮運転免許証(本技能試験に必要)
  • 路上練習申告書(本技能試験に必要)
  • 申請写真(たて3cm×よこ2.4cm、無帽、正面、無背景、申請6ヶ月以内のもの)
  • 手数料(技能試験及び車両使用料など)
  • 眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器(適性試験で必要)
  • 運転免許経歴証明書(失効などで運転経歴が3年に満たない方)
  • 暗証番号(試験合格後4桁数字2組の暗証番号の設定があります)
  • 外国籍の方は在留カード、永住者証明書が必要です。
  • 詳細は予め本人住所地の運転免許試験場でご確認をお願いします。

一発で合格するコツ

試験内容は多技にわたり色々考えてしまうと思うように実力を発揮できずミスを連発してしまう場合がありますが、まず第一に押さえるべきポイントは「安全確認の徹底」「車両に慣れる」「教習コースの下見」です。隘路や方向転換といった運転技術ばかり練習していても肝心の法規走行ができないと不合格になります。

安全確認の徹底

「安全確認」は法規走行の基本中の基本です。
乗車時は車に周囲に障害物がないか、後方確認してドアを開けて乗車します。
また試験開始時の挨拶「お願いします」という合図も重要です。
運転席に着いたらシートやルームミラー、サイドミラーを調整し、シートベルトをしっかりしめエンジンをかけて発進します。
乗車時のポイントは「安全運転の準備、心構え」になります。
さて、ここからが本番です。
走行中は常に安全運転を第一に考え、ミラーと目視を多用する必要があります。
左後方目視、左ミラー、ルームミラー、右ミラー、右後方目視といった5点確認が基本です。
また踏切通過の際は運転席の窓を開けて警報機の音を聞き、首振りを左右しっかり行い、5点確認してから踏切を渡ります。
ここで重要なことは踏切の停止位置で試験車のバンパーが停止線を超えず、1m以上離れないように停止することです。
安全確認は周囲の状況を把握し試験車を安全に走行させる上で重要なポイントとなりますので、試験官に「安全確認をしている」という意思がしっかり伝わるように動作はある程度大きく行うことが合格の第一歩と言えるでしょう。

車両の大きさに慣れる

もう一つ大切なコツは「車両の大きさに慣れる」事です。
大型試験車は全長12mで車高も高く普通車の感覚とは大きく異なります。具体的にはタイヤが大きいため内輪差による巻き込みや縁石の乗り上げがあります。 カーブ時には車両の幅と後輪が通る位置、ハンドルを切るタイミング、道路の幅など複数の情報を瞬時に判断し低速で安全に通過する必要がありますが、大型車はリアが長いためオーバーハングが大きく、カーブ時には車体が外側に大きく膨らみ、対向車や周囲の物体に接触する場合があるため細心の注意が必要です。
このようなカーブ時の車両感覚は何度も経験しないと掴めないでしょう。カーブは普通車のように感覚で曲がるのではなく、「運転席真下にある前輪が縁石の真横にきたらゆっくりとハンドルを切り左ミラーで後輪が通る位置を確認する」といった基準を決めると運転がスムーズです。
そういう意味では大型車の長さとタイヤの位置、自分が座っているのは大型車のどの位置なのか、車の構造を理解することが安全運転の第一歩になるはずです。

教習コースの下見

試験場の教習コースは数種類あるようです。
試験コースは当日知らされるようですので、事前にコース内容を熟知する事が大切です。
まずコースは丸暗記すること、なおかつ実際にコースを歩いてみて試験のシミュレーションすることが重要です。
コースのどの位置に信号と踏切があって、どの位置で停止し安全確認を行い、カーブ時はこの縁石が見えたらハンドル切り、坂道の勾配やクランク道路幅と大型車の幅の照らし合わせなど教習のポイントを頭に叩き込みましょう。コースを覚えれば次このポイントがあると先のことを意識することで、ゆとりある運転ができると思います。またコースを間違えても焦らずコース復帰できます。1回で全て判ろうとしないで、何度かチャレンジする気持ちで一つ一つ丁寧に理解していく事が大切です。

練習する時はこの3つのポイントを常に頭にいれて運転すると効率よく法規走行を修得できるのではないでしょうか。
練習場で闇雲に運転するのではなく、自分のウィークポイントや目的を指導員に伝えて練習を行うと上達を感じながら学ぶことができモチベーションも上がると思います。
また以前トラックを運転していた人は「独自の癖」があり、車両感覚や運転には慣れていますがこれが逆に仇となる場合もあるようです。
運転はスムーズに行え、車庫入れも峡路への進入も運転技術も問題ないですが、安全運転の基本である法規走行ができていない方がいます。またこのような方は自分では確認をしていたと思っていても、試験官によっては「確認不足」と取られることもあります。
試験官が安全運転していると感じられる動作、走行というものがありますので、そういったポイントを練習でしっかり学ぶ必要があります。

まとめ

費用で比較するなら、指定自動車教習所より一発試験の方が安いと思いますが、あくまでも数回で合格した場合です。
一発試験では不合格になる度に費用が発生し、そのつど弱点だったところ練習し克服する必要があります。また申請手続きや車両の手配など自分で行う必要があり手間がかかります。確実性で言えば、教習所を選んだ方がいいでしょう。
しかし、合格のポイントをしっかり身に付けて臨めば、何度かのチャレンジで合格も可能です。
こう考えると勢いで一発で合格を目指すのではなく、しっかり法規走行ができる技能を身に付けてから運転免許試験場に申し込む方が費用も抑えられ、結果的に合格へ近道になるかと思います。

  • 記事の内容は一発試験の合格を保証するものではありません。
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