合宿免許 延長したらどうなる?

合宿免許は通学より簡単に免許が取れると思っていませんか?
いえいえ、そんな事はありません。
合宿免許は卒業予定日があらかじめ定められていますが、規定の項目が上手くいかない場合は再履修で延長になります。また、検定試験(修検、卒検)で不合格の場合も延長になります。
延長してしまうと、どのような不利益があるのか?
また延長しないためにはどうすればいいのか考えてみましょう。

延長する人の割合は?

多くの方が規定の期間(AT車で15日間、MT車で17日間)で卒業されていますが、これは100%、誰もが予定通り卒業されているとは断言できません。
例えば、20人卒業検定を受けて2名不合格の時もあれば、15人中15人がストレートで卒業できる日もあります。
年間で考えれば延長せずに卒業できる割合は8割~9割でしょう。
しかし約1割の方は延長しているので、この1割に自分が入らないようにしっかり教習しなければなりません。

何日くらい延びるの?

当グループ校の場合1度の失敗(乗り越しや検定で不合格)で1日だけ延長になる訳ではなく、1度失敗すると2~3日単位で延長になります。
これは修了検定が日・火・木曜日、卒業検定が月・水・土曜日と決められているからです。
再履修が何度も続けば必然的に検定試験の日も延びる事になり、また月曜日の卒業検定に落ちてしまえば、次回の卒業検定は水曜日になります。
しかし10日間も延長になる人はほぼいません。(ただし1回失敗した人が次の試験で合格できる保証は全くありません。)
また自分が延長なる事も想定して、3週間程度は他の予定を入れないようにする事も大切です。

延長した場合の追加費用

追加費用がかかるパターンは次の3つです。

技能で再履修になった場合 4000円~5000円/1時限
検定試験で不合格の場合 5000円~6000円/1回
延泊した場合 4000円~6000円/1泊(相部屋)

トータルで見ると1度の失敗で10000円~15000円は追加費用がかかる計算になりますが、追加費用がかからない保証付きのコースがあるので、初めて免許を取る方はこのコースを必ず選びましょう。

延長しないためにやるべき事

「延長しない」=「技能、学科試験で失敗しない」
これに尽きます。

1. 技能で失敗しない方法

技能は毎時間、決められた項目を教習していきますが、指導員が次の段階に進むにはちょっと早いな?と判断した場合は再履修になります。
再履修になれば延長決定です。
ではどういった教習項目でミスが続くのでしょうか?
教習所内の走行では、多くの方はミスする事なくスムーズに運転することができると思います。
しかし、①狭い道を走行するクランクや、②車庫の駐停車、③坂道発進は多くの人が苦手としておりここで再履修になるパターンが非常に多いです。
ミスの原因の一例を挙げてみましょう。
クランクや駐停車はいずれも狭い道路での運転技能を身につける教習ですが、ここでは縁石に乗り上げたりリヤ部分を障害物にぶつけたりします。
これは車幅や道路に対するタイヤの通る位置を理解していないのが原因かと思われます。
まずは車幅は運転席で見た感覚と実際の車ではかなり違いがある事を理解し、そしてハンドルを曲げた時のタイヤの動きや位置を意識する事を心がけましょう。
坂道発進は上り坂の途中で一時停止して再発進する教習ですが、ここではよく車体が後ろに下がってしまうミスがあります。
これはクラッチのつなぎが上手くできていない証拠です。
また車体が下がってしまうと焦りが生じて操作が雑になり、クラッチが上手くつながらずエンストしてしまいます。
ミスを回避する方法としては、まずは気持ちを落ち着かせ普段通りの気持ちで教習する事です。
そしてクラッチ操作においてはギアをロー(1速)に入れて、ゆっくりブレーキを離し、すこしずつアクセルを踏み込み半クラッチをする。そしてサイドブレーキを下げて発進という風に頭でゆっくり反芻しながら進めていきましょう。
焦りは焦りを呼び、普段スムーズに出来ていた事が難しくなる場合があります。苦手な教習では一呼吸置いてから一つ一つ丁寧に操作する事を意識しましょう。

2. 学科試験で失敗しない方法

技能が上手くいっても学科試験で通らない人は結構います。
学科試験でミスってしまう方の特徴としては、はじめから「学科試験は簡単」だと侮っている方が多いです。
試験の前日に徹夜で勉強して受かる代物ではありません。交通マナーや法律の試験ですから、そんな簡単な訳がないのです。
学科試験でのミスは、単純に勉強不足と言えるでしょう。
学科試験で出る内容は教科書からの出題です。従って学科の授業は非常に大切です。
ここで大切な事はある程度先に教科書を読んでおき、学科の授業で指導員の話を聞きながら教科書の内容を再確認するという事です。
こういった復習をすることで教科書の理解がより深まります。
また教習が進むと効果測定といった今までに習った学科の模擬テストがあります。このテストで自分がミスした部分と教科書を照らし合わせてミスした原因を探りましょう。
そして不得意な箇所のリストを挙げて単語帳をつくれば完璧です。
最初の難関は修了検定の学科試験です。修了検定は入校日から7日目に行われますので、それまでに試験内容を頭にいれておく必要があります。
たった6日間で頭に入れるには効率良い勉強方法が必要です。
ずばり勉強は空き時間を利用しましょう。
合宿免許の日程はビッチリのイメージですが、それでも1日の内に空き時間は2~3時間は確保できます。この時間を有効活用するかしないかで、合格率が変わるという事を肝に銘じるべきです。
教科書を見る事もいいですが、友達と一緒に問題を出し合う事も飽きずに勉強する方法の一つです。

意図せず延長になる場合

1日の教習スケジュールは決まっているため、その時間の教習を受けられないと教習がずれ込み結果的に延長になります。

1. 寝坊、遅刻して教習が受けられない

寝坊はご法度です。合宿期間中は夜更かしなどせず、しっかり睡眠をとって教習に備えてください。

2 .体調が悪くて教習が受けられない

合宿は毎日教習するので疲れが溜まりやすいです。また他の合宿生と合わなくてストレスを感じる人も中にはいます。
疲れの解消は規則正しい生活、食事をしっかりとって、よく寝る事が一番です。
他の合宿生が合わない場合は、割り切ってやり過ごしましょう。合わないという理由で教習に支障が出るのは馬鹿らしいと思い、割り切りる事も大切です。
他、インフルエンザや風邪の予防に手洗い、うがいは定期的に行い体調管理に努める事も大切です。

まとめ

いかがでしたか?
延長になると卒業期間がびるだけでなく、追加費用がかかる場合もあります。
延長にならないためには、自分の苦手な項目を客観視して対策をとる事が大切です。もちろん体調管理は大前提です。
最短で卒業できるのが合宿免許の醍醐味です。
延長してしまえば合宿免許のメリットは薄れてしまいます。
私は大丈夫と侮らずしっかり教習を受けて合格を勝ち取りましょう。