普通免許所持者はバイク免許の学科時限数が少なくなる

普通自動車の免許保持者はバイク免許の学科時限数少なくなるのか

「普通自動車の運転免許を所持して、バイクの中型免許や小型免許を取得する際に学科の時限数が少なくなって技能講習がスムーズに受けられる」「所持免許があれば学科教習や技能教習が短縮されて免許の取得料金がそれだけ安くなる」ということを聞いたことはありませんか。
普通免許や原付免許を持っていて、普段スクーターなどの原付きバイクに乗っている人も、友人や知り合いの普通二輪に乗せてもらったりすると、自分も普通二輪の運転免許を取得したいと思う方も多いそうです。
また、「学科の一部が免除になるのなら、この際だから自動車の免許(普通車免許)を取得してから、改めて普通二輪免許を取りに行こう」と考える人もいるようです。
では、普通自動車の免許を取ってから、普通二輪免許などのバイクの免許を取るような場合、学科教習の一部が免除され教習費用が安くなったり、免許取得までの期間が短くなったりするのでしょうか。

普通・二輪免許いずれかを先に取得すると一部の学科が免除に

それでは、教習所での教習時間を比較してみましょう。
普通自動車(MT車)免許を取得すると普通二輪免許(MT車)を取得するケースに分けて考えてみましょう。

普通自動車のMT車免許を取得するケース

下の図は所持免許なし・原付き免許を所持している場合と、普通二輪免許を所持している場合の必要な教習時間数の比較です。

所持している免許 学科時限数 技能時限数
所持免許なし・原付免許所持 26時限 最低34時限
普通二輪免許所持 2時限 最低32時限

なお1日に教習可能な時限数は規定により、技能教習の1段階は2時限・2段階は3時限までとなっております。
二輪免許を所持していて、普通自動車のMT免許を取得する場合には、学科が24時限、技能が2時限と少ない時限での免許取得が可能になります。

普通二輪免許(MT車)を取得するケース

つづいて、普通二輪免許(MT)を取得するケースを見てみることにしましょう。
下の図は所持免許なし・原付き免許を所持している場合と、普通自動車免許(MT)を所持している場合の必要な教習時間数の比較です。

所持している免許 学科時限数 技能時限数
所持免許なし・原付免許所持 26時限 最低19時限
普通免許所持 1時限 最低17時限

こちらも、普通自動車免許を所持していると学科が25時限、技能が2時限と受講する時限が少なく免許の取得が可能です。
さらに普通自動車、普通二輪(大型・中型二輪)と同じ教習所に通えば、「卒業生割引」などの制度もあったりするので、価格はさらに安くなる場合もあります。
教習所によって、さまざまな割引プランや優遇制度があります。キャンペーンなどは有効期間がありますから、事前に詳しく比較検討してから決定しましょう。

合宿免許だと免許取得までの期間が短い

通学制の教習所の場合は、技能教習の混雑具合や学科スケジュールなど、教習所の都合にあわせて通うため、卒業までに日数が多く掛かる場合があり、中には技能教習の予約を教習生自身が手配するなど時間もかかります。
一方、合宿免許は入校~卒業までのカリキュラムを用意しておりますので、それに従い教習を進めることができます。合宿免許といえども、通学制と同様に個人差により卒業までの日数が延長されることもあります。
もちろん合宿免許で二輪の免許を取る場合、自動車の普通免許を取るよりも短い期間で卒業できます。
普通二輪(MT車)ならば最短日数8泊9日で取得できますので、とても短期間ですむのが大きな魅力です。(普通車MT車は最短日数は16泊)
合宿免許で二輪を取るなら、教習料金もかなり安くすみますよ。しかも、普通自動車免許を所持している場合には学科の一部が免除可能になるため、免許なしや原付免許を所持している場合に比べてお安くなる場合もあります。また、合宿免許なら、普通車と普通二輪免許の両方を取得することも可能です。
通学制の教習所と比較して、期間や費用の面でもお得ですので、バイク免許の取得を考えている方は、合宿免許で取ることを検討してみてはいかがでしょうか。