卒業までどれくらいかかるの?運転免許取得までの期間を解説

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バイク免許は16歳から、自動車免許は18歳から取得できるようになります。
やっと免許が取れる年齢になっても就職や進学、サークル活動で忙しく免許を取る時間がないと思います。できるだ早く取れる方法はあるのか?どれくらいの期間で取得できるのか?
ある程度把握できれば、自分なりに免許取得のスケジュールも立て易いのではないでしょうか。
ここでは、合宿免許と地元で取得する場合の2つの例を挙げ、自動車免許取得の期間を説明いたします。

入校から卒業までの期間はどれくらい?

一般的に言われている期間が早い人で1ヶ月~遅い人で3ヶ月になります。
これは地元で通いで取る人の期間と言えるでしょう。しかし地元でもスピードプランや短期集中プランを選べば15日~20日前後で卒業する事も可能です。
では具体的に見ていきましょう

地元通学(通い)の場合

この場合は空いている時間にご自身で乗車の予約を行います。
卒業までの期間:1ヶ月~3ヶ月
毎日通えば1ヶ月前後で卒業可能ですが、教習所の繁忙期(2月、3月、7月、8月)は合宿生などで非常に混み合う時期なので、乗車予約が非常に取りづらいです。そのため卒業まで半年以上かかってしまう場合があります。

メリット

自分のライフスタイルを優先できるのでアルバイトやサークル活動、余暇時間を当てられ  ます。それ以外の時間が免許取得の時間になります。

デメリット

自分で毎回乗車予約を取るため、手間がかかります。ある程度自分で教習スケジュールを考えていないとダラダラとしてしまい教習が延び傾向にあります。

地元スピードプラン(短期集中コース)の場合

スピードプランは教習所側で教習スケジュールを決めてもらい、その日程に沿って教習を進めます。
卒業までの期間:普通車AT/15日~20日程度、普通車MT/17日~23日程度
地元の学生が春休みや夏休みを利用して免許取得する場合は、このプランに予約が殺到します。教習所によっては合宿生が優先になる場合があるので、普通車MTで1ヶ月かかる場合があります。

メリット

地元にいながら合宿免許並みのスピード卒業ができます。教習は通学のように飛び飛びではなく、連続して行うので運転技術を忘れないで済みます。

デメリット

長期休みがないと受けられません。教習スケジュールが決まっているので、約2週間は免許取得に専念するようになり、自分の余暇の時間を持てません。

合宿免許の場合

一番短期間で取得できる方法です。
卒業までの期間:普通車AT/13泊~、普通車MT/15泊~
定められた卒業までの規定時限数を教習所のカリキュラムに沿って教習する事で最短で卒業が可能です。

メリット

免許取得のスピードを第一に考えているので時間短縮という意味ではNO.1です。また他県の人と友達になれたり、温泉や観光もセットになっているプランがあります。就職前に急に免許が必要になった場合でも、合宿ならすぐ対応できます。

デメリット

最短で卒業できるスケジュールを組んでいますが、技能や検定で失敗すると延長になります。そのため予定は最短分だけ空けるのではなく、プラス2、3日の余裕を持つ必要があります。
また地元を離れるので不安かもしれません。沢山の合宿生が滞在しているので一人でいる事が好きな人はオススメできません。
仕事がある人は合宿免許で取得するのは難しいかもしれません。必然的に通学(通い)で取る事になりそうです。
通学の場合でも“ライフスタイルを優先する通学タイプ”か、“一気に取る短期タイプか“で自動車免許取得の期間が変わります。

なぜ13泊なのか?

もっと早く免許を取得する方法はないのか?と勘ぐる方もいるかと思いますが、教習所で免許取得を考えるのであれば普通車ATで最短13泊、14泊が限度と言えるでしょう。
実は1日で技能教習(実技)が受けられる時限数決まっていて、1段階で2時限まで、2段階で3時限までと定められています。
しかも、連続で3時限の教習はできません。卒業までに用する時限数は普通車AT/31時限、普通車MT/34時限なのでそれをスケジュールに当てはめると最短で13泊、14泊という結果になります。
ほとんどの合宿教習所は14泊で設定しています。

一発試験という方法もあいます。
免許取得で一番早い方法は非公認教習所で練習して運転免許試験場で一発試験を受けるというパターンです。
非公認教習所のプランにもよりますが、最低教習時限数等は定められていないので、かなり時間の短縮ができると思います。ただし、仮免許申請や検定の手続き等自分で行う必要があるので、手間と感じる人もいます。

教習期限内に取得する必要がある

運転免許取得には様々な条件があり。その一つとして教習期限というものが存在します。従ってダラダラしていると教習期限が過ぎて入校手続きの初めからやり直すようになるので、よく期限は覚えておきましょう。

教習期限

教習開始日より9ヶ月になります。その期限内に第二段階の“みきわめ”まで修了している必要があります。延長はありません。※大型特殊、けん引、限定解除は3ヶ月
教習期限が過ぎてしまった場合はイチから全てやり直しで最入校となります。

卒業検定期限

全教習修了日より3ヶ月になります。全ての技能や学科、みきわめ修了から卒業検定に合格しなければならない日で、延長はありません。万一、その期間内に合格しなかった場合は、それまでの教習は無効になります。
※教習期限の9ヶ月内に卒業検定に合格する必要はありません。

仮免許の有効期限

修了検定合格日より6ヶ月になります。6ヶ月間は路上で教習が可能ですが、期限を過ぎた場合は卒業検定を受講できません。

仮免許を取得しているが、教習期限9ヶ月が過ぎた場合

教習期限が過ぎた場合は最入校になります。この場合は仮免許所持として入校になりますので、第二段階から教習がスタートになります。二段階の技能(実技)、学科ともイチから教習になります。
仮免許の有効期限は6ヶ月以内となっているので、6ヶ月以内であれば卒業検定を受講可能です。
ただし、二段階のみきわめから卒業検定合格までの期限が3ヶ月以内になっています。

教習期限内に仮免許の有効期限6ヶ月が過ぎた場合

教習期限内であれば、最入校する必要はありません。
補習を受けて、再度修了検定と仮免学科試験に合格すると仮免許を再取得できます。ただし教習の有効期限が延長になる事はないので、注意する必要があります。

なんらかの理由で教習所に通えなくなり、期限内に教習が修了できないようであれば事前に教習所へ相談するようにしましょう。その時の状況で最善の方法を考えてくれて、最悪の事態は防げると思います。教習期限がない生徒さんには教習所から電話やハガキの通達があるようですが事前にわかる場合は自分から連絡を取って下さい。イチから取り直しだと、時間のロスはもとより、教習料金も追加でかかるようになります。

免許の発行は運転免許試験場で手続きが必要

筆者は入校すれば自動車免許が取れるものだと思っていましたが、教習所では免許は発行していません。
運転免許の発行は運転免許試験場になります。
教習所卒業後は卒業式で渡された卒業証明書を持って、住所地の免許センターで適性検査と仮免学科試験を受験します。合格すると当日に免許証が渡されます。
この卒業証明書の有効期間は卒業日より1年間です。
こう考えると、自動車免許取得の正式な期間というのは【入校~教習所卒業~試験場で免許発行】までの期間になります。
教習所卒業後すぐ免許試験場にいかないと、それだけ免許取得期間が延びてしまいます。教習所卒業がフィニッシュではなく、その後の運転免許試験場の手続きまでの時間を逆算して入校する時期を考えると、より正確な免許取得期間が判ると思います。

まとめ

運転免許の取得期間は通学が合宿で取るかによって大きく異なります。早く取得したいのであれば合宿で取る事をオススメしますが、時間の拘束があり自由度ごないのが難点です。
また通学でゆったり教習するにも教習期限や卒業検定期限などに注意して免許取得する必要があります。
定められた法律の中で自分のライフスタイルと照らして一番いい方法を選んで下さい。