どちらがいい?マニュアル(MT)とオートマ(AT)免許

Column194

免許を取るとき、申し込む前に決めなければならないのが、マニュアルかオートマかの選択です。そもそも車の運転について考えるのは初めてで、何が違うのか、どちらを選べばいいのか、わからない人も多いと思います。ここでは、マニュアルとオートマの特徴やメリット・デメリット、一般的な取得割合から判断基準までお伝えします。


オートマ(AT)車とマニュアル(MT)車の違いとは?

AT車とMT車の違いとは何でしょうか?ここでは、どちらが自分にとって相応しいのかがはっきりするように、それぞれのメリットをご紹介します。

(AT車とは)

AT車はMT車のような複雑なクラッチ操作がなく、実にシンプルな操作です。ペダルの操作はアクセルとブレーキのみで、覚えることもMT車に比べると少ないです。ここ数年は販売されている車の大多数がAT車であることも関係してか、AT車の免許を取得する方が増えています。

(メリット)

・とにかく操作がシンプルで覚えやすい。
・教習費用も時間も抑えられます。

(MT車とは)

MT車はシンプルな操作で済むAT車と比べてクラッチ操作であるため操作がやや複雑です。ただ、MT車の免許を取得すればAT車も運転可能です。また、MT車で教習を開始しても、途中でAT車に変更することもできます。将来的に大型免許や二種免許の取得を考えている方は、MT車の免許を取得することをおすすめします。

(メリット)

・AT車も運転可能。
・運転できる車種が増えるため、仕事の幅も広がる。

どちらが多い?オートマとマニュアルの割合

それでは、男女別の取得の割合などを見ていきましょう。下記の表を見ると、女性は8割程度、男性は3割程度の方がAT限定免許を取得しているようです。

(AT車限定免許が増加している理由)
AT限定免許の割合は年々増えています。これには、AT車の燃費向上とその普及率が大きく関わっています。以前は燃費の良さという観点からMT車が重宝されていましたが(社用車としても)、現在ではAT車の方が断然燃費性能が向上しています。また、AT車の販売台数は全体の98.5%とされており、ほとんどですね。この数値を見れば、AT車限定免許取得者が増えているのは必然的と言えるでしょう。

当グループ教習所での普通免許(MT免許)とAT免許の取得者比率

合計
AT MT AT MT AT MT
2010 42% 58% 22% 78% 93% 17%
2011 43% 57% 23% 77% 86% 14%
2012 43% 57% 22% 78% 85% 15%
2013 46% 54% 24% 76% 88% 12%
2014 49% 51% 26% 74% 89% 11%

実際、AT免許で困ることはある?

それでは、AT免許で困ることはあるのでしょうか?最近のほとんどの車がAT車であること、MT車自体がそもそも少ないという点から、困ることはほとんど無いように思います。実際にAT車限定免許の方の意見を拾ってみても、「MT免許が必要だと感じたことはない」と話す人は多いです。一方、MT免許にメリットがあると考える人の声を拾ってみると、「両方乗れることの安心感」「乗れる車が限定されない」「ステータスになる」「かっこいい気がする」などの声が挙げられていました。ただ、これらの声はMT車の必要性を強く感じさせるものではありません。しかし、この意見はどうでしょうか。「外国でも運転できること」「海外のレンタカーはMT車」「軽トラが運転できる」。こうした意見からは、MT車でなくてはならない必然性がみてとれます。ただ、これらができないと困る?と言われたら、それは個々によるのだと思います。

(AT限定解除について)

それでも、やはりAT限定解除を希望する方もいるでしょう。それではAT限定解除とは何か?AT限定解除とは、AT限定免許を保有している方が、MT車の技能審査を受験して合格すればMT免許に変更できる仕組みです。そして、このAT限定解除には2通りの方法があります。まず一つ目は、「公安委員会指定教習所」で講習(最低4時間の講習)を受け限定解除のための審査を受けます(こちらの方法が一般的です)。二つ目が「試験場」で審査を受ける方法です。こちらは最短1日の期間となりますが、難易度が高いと言われています。このどちらの方法でも、審査を通った場合に運転免許試験場で申請します。

(AT限定解除の費用相場)

「指定教習所」での限定解除…約5~6万円
「試験場」での限定解除…最低2,850円

ATとMT、迷ったときの判断基準は?

ATとMTの違いを述べてきましたが、今一度それぞれの特徴の比較をおさらいしてみましょう。迷った時の判断基準の参考にしてみてください。

AT車 MT車
難易度 クラッチ操作がなくてシンプル クラッチ操作があり難易度が高い
費用 MT車と比べて1万~2万円程度安い AT車に比べて1万~2万円程度高い
時間 学科教習26時限・技能教習31時限 学科教習26時限、技能教習34時限
車種 普通乗用車 クラッチ操作の商用車なども運転可能
用途 プライベートでの利用 仕事をする上で必要

難易度や費用、時間、車種、用途などの観点から、自分に相応しいのがどちらなのかを考えれば、判断基準になると思います。また、仮にAT車の免許をとったけれども、仕事の都合上でどうしてもMT車を利用しなければならないなどの必然性に迫られた時には限定解除が必要ですね。ただ、限定解除でMT免許を取得する障壁もそれほど難しいものではないのでご安心ください。まず、技能審査のみですので学科審査はありません。この点で随分気が楽になるのではないでしょうか。また、指定教習所で教習を受けて解除審査を受ける際の費用は4~8万円程度です。教習時間も4時間で短いです。延長した場合でも1時間5~6千円程度で済みます。一方、試験場で行う審査もありますが、こちらは個人差ににもよりますが難易度が高いかもしれません。より安心して限定解除審査に臨むのであれば、指定教習所がオススメです。